2008年11月26日PM8:30からNHK「きょうの健康」で「正しく知ろう統合失調症」の3回目が放送されました。毎回同じパターンの記事になってしまいますが、懲りずに書き残しておきます。今回は精神療法・心理社会療法についてでした。
■統合失調症の治療には
・薬物療法
・精神療法
・心理社会療法
の三本柱が大切です。・社会に復帰するためには、薬物治療で症状を安定させるだけでなく、病気で失われた社会スキルを取り戻す必要があります。そして症状をコントロールして社会で自立して生活できるようにすると共に、再発を防ぐことが大切です。
・上であげた3つの療法はあわせて行うことで大きな効果が得られます。■精神療法とは患者さんの訴えをよく聴き、理解することなどを通じて、病気で失われた自信を取り戻し、心のダメージを癒します。それを通じて病気についてよく知ることにつなげることも大切です。精神療法は、医師や心理士によって行われるだけでなく、集団で行ったり、統合失調症からの回復者によるピア・カウンセリングを行うことも効果があります。
■心理社会療法とは作業や訓練を通じて患者の苦手なことを克服していきます。以下のようなものがあります。
・レクリエーション療法
スポーツ、カラオケ、ゲームなどを他の人と共に行うことで感情表現などを上手く行えるようにします。
・作業療法
集団の中で役割を決めて共同作業を行うことで、人付き合いや生活のリズムを取り戻します。
・生活技能訓練(SST)
自立生活に必要なあいさつ、買い物、薬、お金の管理、コミニュケーションや問題を解決するのに必要な技能をロールプレイを通じて学びます。・これらは病院のデイケアや作業所などで行われています。
■家族について
・家族は患者の声に耳を傾けて暖かく接すると共に、甘やかさないことが必要です。
・批判的、過干渉な家族では再発率が高いことが知られています。
・家族も悩みをかかえているので、地域や病院での家族会に参加するのが良いかもしれません。■再発について
患者がいつもと違う様子を見せたら再発を注意する必要があります。周囲の人はそれを見逃さないことが大事です。
今日は盛りだくさんの内容で消化不良気味な気がしました・・・。
急性期の激しい症状を脱した後で回復していく際に必要なことについてなわけですが、実行するのは結構大変です。リハビリや訓練はしんどいものだと考えれば当然かもしれませんが、物事を楽しむことが出来ないという症状を抱えているわけですからしんどいのにも拍車がかかります。また、今回の番組では実例があまり取り上げられませんでしたが、精神療法や心理社会療法は行ったと言っても、劇的に効果が見えるわけではないので紹介しづらい部分があるのかもしれないなと思いました。
家族については、簡単に流されていましたが、急性期に起こしたトラブルが尾を引いたり回復が思ったペースで進まなかったりすることで、患者との関係が微妙なものになっているわけで、そこを何とかする方法こそが必要な情報なわけですが、家族会に丸投げになってしまいました。家族・知人との関係の悪化は社会的入院を招いたりもする原因にもなりますし、結構こじれてやっかいになったりするらしいのですが・・・15分番組の限界か?
再発については、私が今直面しそうな雰囲気にありまして、毎日をびくびくして過ごしております。当事者は再発しようと思って再発するわけではないのですから、病気がぶり返してきていることにはそうそう気づけないと思います。そこらへん、今回の精神療法や心理社会療法に参加していると集団で活動しますから周りが気づくことが出来ることがありますのでそのへんも有用なわけですが・・・。
私などは集団でいることがストレスになる性質ですから、「ストレスで再発する病気から回復するためにストレスに飛び込む」という、原因と対策がこんがらがってよくわからないところでもあります。ストレス耐性って高められるものなのだろうか。
惰性で3回連続で見たこの番組。
頭の整理には良かったかなと思いました。
ちょっとピア・カウンセリングのところでひっかかるものがあったけどまあいいや。