「うつ病をなおす」野村総一郎 著
またちょっと読もうと思って開いたら読みきってしまいました。
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まず、各種の気分の障害であるうつ、双極性障害、気分変調症などが紹介されています。
いくつかの事例を挙げてわかりやすく説明されています。
そして、各種のうつ病に関係した病気が紹介されています。仮面うつ病、子供のうつ病、マタニティーブルー、非定型うつ病、軽症うつ病、双極2型障害、季節性うつ病、血管性うつ病があげられています。
それから各種治療法が述べられています。
薬物による治療は、最近ではどのような薬をどのように使っていけばよいのかアルゴリズムが作られているそうです。
通電療法、磁気刺激療法なども効果があるそうです。また、様々な精神療法がいろんな流派の下に行われているそうです。
社会的サポートも手厚くなってきているそうです。海外での取り組みの紹介があります。日本でもリワークプログラムなどが注目されているそうです。
最後に、遺伝子と環境などからうつ病を生じるしくみの仮説が述べられています。
ざっと読んでみて、うつ病の大まかなところがよくわかるいい本でした。
PSW志望の私としては、社会的サポートの部分にもっと詳しい記述があったらよかったのにと思いました。たったの数ページでながされてしまっています。ここをきっかけに自分で調べろと言うことでしょうか。
個人的には、統合失調症の陰性症状として表れる、うつ状態との関係などが知りたく思うのですが、まだうつ病自体、解明されていない部分が多く、・・・・・・現代新書じゃそこまで求めてはいけないのかなと思いました。
でも、試験前の頭の整理にはとっても良かったです。ほんとに入門書で、啓蒙書。2004年の本だからちょっと最新情報が抜けてそうで心配です。少しネット漁っておいた方がいいかな・・・。