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    Categories: 読書

「『うつ』かな?と思ったら読む本」を読んで(怒)

「『うつ』かな?と思ったら読む本」斎藤茂太 を読みました。

駅のキオスクに並んでいたので最近の啓蒙書かな?と思ったら、
よく見たら平成7年に刊行された「落ち込み上手は生き上手」を
改題し新書化したものだそうで、後で気づいた自分に少し怒りが・・・。

「2009年3月23日 第1版第1刷発行」となっているのに騙された。
しかも、元になった本の編集関係者には連絡が取れなくなっているらしい。

株式会社アスペクト!商売がうまいぞ!!

で、内容ですが昨今のうつ病の認知度を上げた功労があった本のうちのひとつなのだろうと思うのですが、なんせ14年前の本・・・。現在のうつ病治療とはズレがある。これ読んで悪影響受けた人が出たらアスペクトの罪は大きいぞ。著者は2006年に逝去してるし。

この本を読んでしまったら解毒用として、前に紹介した
「躁うつ病 患者・家族を支えた実例集」

を読んでおくなどの手当てが必要かと思われます。

読みながらなんかおかしいと思っていたら・・・。
擬態うつ病の原因を垣間見た気がします。

いくら新書ブームだからってこれはないとおもうよ。良識を疑わざるを得ない。

少なくともアスペクトはこれから私個人は信用しないことにしたいです。そういう出版社だとは知らなかった私が悪いのです。斎藤茂太の遺族もこれを許した以上、故人が警戒して見るべき人物のひとりに加えられることは覚悟の上でしょうか?せめて誰かが改稿か補綴くらいしたらどうかと思うのですが・・・。せめてあとがきを追加するくらいは・・・。

私は精神科医ではないから内容についての是非は何とも言えないけれど、
現在のうつ病についての知見からすると問題をはらんでいそうな本です。

いえね、エッセイ集として見ろって言うんなら発表当時の世相を見る意味でもいいかなとは思うんですが、改題した上に派手な帯つけて「『うつ』よさようなら」って・・・。

ああ、なんてむなしいんだろう・・・。

あさ: 山ほどの病気と資格と怨念と笑いで腹と頭を抱えてのたうち回っております。何であるのかよくわからない死に直面しつつも、とりあえず自分が死んだら、皆が幸せになるように、非道な進路を取って日々邁進してまいります。
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