コレ読んだ。
パーソナリティ障害系の解説本かな?
と思ったら大間違い。
確かに、そーいう系のものを扱ってはいるけれど、
「エッセイ」ですね。これは。
面白くないことはないけれど、著者が苦労したという割には内容は・・・。
収穫は、自己愛には二種類あって、誇大型と過敏型というものがわかったこと。
過敏型というのが最近では多くって、自己愛が強いから
臆病かつ引っ込み性、内向的になるんだそうな。
自己主張を露骨にしないのに他人の目を気にする。
隠れナルシストなんだそうな。
詳細はどうでもいいけれど、以前の知り合いに見事に当てはまる人がいる。
自分をうつ病だと言ってたけれど、どうもこの類型だろう。
理屈っぽくて、深読みをし、邪推をし、勝手に拗ねたり僻んだりする。
「なぜ私ばかりがこんな目に」
「何も悪いことなんかしてないのに」
といった発想がすぐに生じる。
で、生まれてくるべきではなかったとか思って「うつ」モードに。
でもって、自傷行為に至る。
心の傷を身体の傷に置き換えることで
自分を否定されたことから目を逸らせる。
・・・で、どうすりゃいいのってことはこの本には書いてない。
小説の引用が多くって、何かなあとも思うのだけれど、
私小説ってのは自己愛に端を発する物が多いからなのか。
とりあえず、自己愛は無いと都合がわるいけれど
ゆがんでると厄介なものらしい。
なんか、ちょっと消化不良な本でした。
だけど、自分についてちょっぴり考えるきっかけになる本でもありました。
あー。なんかすっきりしない。
でも、自己愛性パーソナリテイ障害の人と自分を重ねてみたり。
ブログ書くのも自己愛の発露だよなとか思いつつ。
新型うつの一部の理解にはつながるのかなと思ったり思わなかったりでした。
中途半端だ。うーむ。読んで考えさせるタイプの本なのかコレは?