「生きがいについて」を読んでいきがってみる

試験勉強から逃避しながら「生きがいについて」を読みました。

神谷美恵子
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%B0%B7%E7%BE%8E%E6%81%B5%E5%AD%90

精神障害者の差別を考える上で、やはり差別されていた「らい」を患う人たちのことを考えるんだけど、そんな方々の施設で活動した精神科医の著した本。有名なので説明はいりませんね。

病気や障害を背負っていても、いなくても、世界に対しての肯定的なあきらめというかある種の宗教がかったこころの持ちようがありますよ…という本。いえ、宗教に限らずなんらかの心理的スタンスのとりかたがあるみたいな。

統合失調症の当事者の私としましては、自分の考えることは妄想が多分に混入するという自覚の下にいろいろ考えてますので「生きがい」とか思いついてもこりゃなんかまた脱線しはじめてるなとブレーキをかけてしまいます。この本の後半に向かっての宗教的な色が強いおはなしなんかは特に私には到達できないところです。

神様関係はちょっと気をつけないと。なにかに夢中になってこれって「生きがい」?とか舞い上がりはじめるようだと薬の調整したほうがいいかな?と考えます。神様の意図を感じ始めたりとかね。逆に「自分には生きる価値がない」とか「すべて意味なんてない」とか沈んできてもやっぱり薬の調整ですが。

でも、逆境において「生きがい」を感じることによって自分を保っていくという感覚はわかるような気もします。実際、こうやってblogでごちゃごちゃ書き散らすのもそのうちのひとつでしょうし。
 
 

これから精神科病院から地域へ障害者が帰ってくる時代が来る予定です。
なかなか仕事も見つからず、生活していくのも手助けが必要で苦しい日々を送る方が私を含めたくさん発生するでしょう。そんななかで各々の価値をみつけてなんとか生きていかなくちゃならない。生きているだけで価値があることを現在の社会で主張するのはまだまだ困難が伴います。健常者でさえ貧困にあえいでいるのに…。

この本はすばらしい。

はずなんだけど、実際食っていくにはどうしたらいいのかがみつからない。
みつけなくちゃいけないんだけど。

日本国内だけじゃなくて海外へも目を向けると、なおさら深刻。

そんな絶望的な中でも生きがいをもって生きていく…。
すばらしい本だけど…。

霞食って生きてくわけにもいかないし。どうしよう。

ああ、試験勉強しないと。おもいっきりモチベーション低下しましたけど…。

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