「10cmの夜空」山下南穂子 を読みました。
精神科病院への入院体験記です。
ブログをまとめた本なのですが、リアルです。
この本に書いてあることは、私の入院した時の体験とも符合するし、
昨年の精神保健福祉援助実習での実習体験とも重なります。
かなり入院体験者の感覚を正確に表していると思います。
言ってみれば「生々しい」。
患者さんにもいろんなタイプの方がいらっしゃいます。
この本にもいろいろな人たちが出てきます。
大人が閉鎖された空間で管理されながら生活する。
病気に果たしてプラスになるのかマイナスになるのか?
そこを考慮して様々なタイプの病棟が作られるようになっています。
それがいいことなのかどうかはわかりませんが・・・。
多人数で生活すると当然グループができてきます。
グループから外れる人も出ます。
一般社会の中で精神障害者が一種のくくりのようなもので扱われるように、
病棟内では患者グループでくくられていきます。
友好関係、敵対関係。一般社会の縮図がそこにはあります。
ただ、急性期の他人どころではない方や、慢性的に具合の悪い方は別として。
この本はその様子を等身大に描きだしています。
精神科病棟に入院するとどんな感じなのか、
雰囲気を知るにはとても良い本だと思います。
ただし、極めて主観的な視点で描かれています。
なぜそのような状態に置かれるようになったのか。
医療側の事情はどうなのか。
あわせて知ることが必要だとも思いました。
単純に感想を言えば「ああ、そんな感じだよね」・・・です。
何だか,心惹かれる本のご紹介ですが,一方で,読むのが怖い気もします。
入院中の人間関係の難しさは,スタッフの人も含めてうんざりしましたから。思い出すのが嫌な気もするんです。友達に話すと「それは病気の所為じゃなくて,元からの性格よ」と言われましたが・・・。
何で,入院中は病気を治すことに専念できないんでしょうね。
>さか さん
そうですそうです。
その入院中の微妙な雰囲気がこの本にはよく出ています。
看護士に対して、患者の持つ連帯感みたいなものや、
患者同士の駆け引きみたいな・・・。
静かにおとなしくほっといてほしいときに限って、誰かに付きまとわれたり、逆にさびしいときにだれもかまってくれなかったり。
対人関係の病でもあるのだなあと感じさせられます。
内容的にはブログの抜粋みたいなものですからそんなにヘビーではないかも。逆に言うと濃度が薄い本です。
すみません。二重送信どころか,三重送信だったみたいです。同じコメントダブってます。
お手数をまたまたかけてしまって,申し訳ありませんが,再度,削除しておいてください。
本は,ヘビーでないなら読んでみようかと思っております。対人関係の改善は,私の課題でもありますから。
今,他の方に薦められた本も読んでいますが,違う角度からも攻めてみようかと思いました。
重ね重ね,御迷惑をかけて,本当にすみません。
>さか さん
いえいえ。直ってますでしょうか?
三重でも四重でも直しますんでお気軽に投稿をどうぞ。
この本、良くも悪くもblogの抜粋なんで、かなり軽めかと。
あまり大きな期待をせず、軽い気持ちで読む本のような気もします。
扱ってることはヘビーなんですけどね。
って、どっちやねん。(ツッコミの練習)