カテゴリー: 読書

読書記録

堕落論

墜落論ではありません。堕落論。

戦争終了時における人々の変わりっぷりについての内容。

逆説的な部分多し。

でも、納得の一編でした。

堕ちるところまで堕ちないと自分が見つからないと。
人間は堕ちるものであると。

堕ちてやっと気づくんだな。

・・・病気やっていろいろ気づくように。

今、政治の世界が節操なく混乱してるけれど、
これをくぐって少しはまともになるのだろうか。

政治家ではなく、有権者側が。

とか、思ってしまうのでした。

「精神病覚え書き」坂口安吾

コレ読んだ。

昭和24年(1949年)の発表作。

kindleで無料の青空文庫をダウンロードして読みました。

やっぱ凄いや。色あせぬ文章です。

精神病者は自らの動物と闘い破れた敗残者であるかも知れないが、一般人は、自らの動物と闘い争うことを忘れ、恬として内省なく、動物の上に安住している人々である。

いや、痛快ですね。

他にも現代でも通じる言説でバッサバッサ。
マスコミも社会もめった切り。

凄いや。

http://ja.wikipedia.org/wiki/坂口安吾

うあ。むちゃくちゃな人だ。かなわねえなあ。

つうことで、面白かったので読んだこと無いかたはご一読を。

甘えんじゃねえよ!

名作中の名作。

みっちゃんのママのような親になりたいものです。

・・・だめじゃん。

「戦え!軍人くん」と同じ単行本に収録されていて昔、大きな影響を受けたのでした。

どっちもこの時局を鑑みて、色褪せぬ内容です。

学問のすすめ

kindleで最初に読んだのがコレ。

昔も今もなーんも変わっていないんだな。
言ってみれば焼き直しがそこら中にあふれているのが古典のすごいところ。

いちまんえんさつのひとにあやかろうってわけじゃないけれど。

政局混乱の時期にコレ読んで、なるほどねえって感じです。

青空文庫で¥0でした。

文体は昔のものだけど、現代そのまんまの状況。
人間はあんまり進歩しない。

のか、

古典は古びないのか。

どっちだろう?