カテゴリー: PSW

名前が覚えられない悩み

現在、ボランティアという形である福祉施設で世話になっているのですが、
ここで、内職作業をみんなでやって、就職につなげようという趣旨のことをしています。

いわゆる作業を通じて、そのひとの適性を見たり、就労に必要なことは何か考えるわけです。

私は健常者のふりをして(スタッフには告知済み)指導側として紛れ込んでいるんですが、
利用している方々の名前が覚えられない・・・。

いっぺんに20人近い人数を覚えるというのは難しいので数人ずつ覚えていこうと思うのですが、
それも難しい。特徴がはっきりしている人の名前まですぐに忘れてしまいます。
気合いが足りないのかな・・・と思いつつ、認知障害の一部か?とか思ったり。
(年齢のせいだとか言わないように・・・。やればできる人もいるんだから・・・。)

エピソードを積み重ねれば覚えていけるのだろうかとも思いますが、
単調な作業を集中して行うのみではなかなか記憶に残ることは少なく・・・。
感性が豊かならばいろんなことに気づいて、それをもとに名前も頭に残るんだろうなと思いました。

いま、頭の中は枯れている状態なのかな・・・。

今のボランティアをきっかけに、次につなげていくには苦手なことも克服しないと。
以前、電気店の販売員さんが私の顔と名前を1回買い物しただけで覚えてたあの衝撃。
人にはそういうスキルを磨くということも必要なのだなと思いました。

まあ、ボランティアごときになにができるか・・・と思われてしまわないよう、がんばりたいです。
やっぱり、それなりの責任というのはありますので、迷惑をかけぬよう必死で。
職業とするべく研鑽しているわけですから甘えないで・・・。

気負うとこけるので気をつけながら・・・。
月曜日からそのあたりを意識しながら頑張ろうと思います。

バッジが届きました

日本精神保健福祉士協会の構成員になりました。
自分の身に余る・・・という感じです。末席を汚すというのはこういうことをいうのだなあ。

会員用バッジ
会員用バッジ

構成員ハンドブックという自習用教材も同封されてきました。
5年間くらいでひととおりの研修が用意されているようです。
その後も定期的に研修があり、専門的な研修もあり・・・。

研修はいいけど金が続くかわからない・・・。
どうなっちゃうんだろ。
いや、心配する方向が違うぞ・・・。

この業界に対して、自分に適性があるのか疑問に思い始めたところですが、
適性うんぬんよりもやることやってれば問題はないわけで、
体調を整えて仕事しなくちゃ。レベル低いけれど、一歩ずつ・・・。

まずは目の前のことから!
できることをふやさなくては。
自己管理できるようにならなくては。

このままではいかんとは思うので、計画的に少しずつ前進しないと。
さて、どう計画立てたものか・・・。

ボランティアに行ってきたんですが

近所の施設に、福祉の仕事(その事業所の仕事)はどんなものか知るためにボランティアに行き、
同時に、就職活動の相談にものっていただきました。

構造的にハッキリしない立場に置かれていまひとつスッキリしないのだけれども、
まあ、全部が全部はっきりすることはないだろうし、
中途半端なことへの耐性をつけるのにはいいのかなと思ったりもします。

やってることは内職作業。箱折りとか、袋詰めとか。

何種類かの作業をメンバーさんとするのですが、
なにせ、はじめての作業ばかりですから、教わることばかり。
また、仕事のための訓練ということですから、私語でコミュニケーションとるのもどうかという感じ。
黙々と作業です。

検品作業中、作業の間違いを発見したりするのですが、
なにせ作業についてはこちらが後輩。指摘にも気を使います。

一連の作業を覚えて、メンバーさんの顔と名前を覚えて、
それからいろいろなことが始まるのかなと思いました。

まだ、助走段階。今行っているところで雇ってもらうわけではないので
助走のさらに助走なのですが、「できることをやる」しかないので、
しばらくは様子見です。

援助されながら援助する・・・。まだ、ひとを援助するところまで行ってないけれど・・・、
難しい立場だけれど、乗り越えなければなりません。

つぶれないようにすごせたらと思います。

「精神障害者をどう裁くか」岩波明

眠れなくて、読んだら一晩で読み終えてしまいました。

「精神障害者をどう裁くか」岩波明 著

裁判員制度が始まって、裁判に一般市民が加わるようになりました。
しかし、重大な犯罪において「心神喪失」「心神耗弱」を正しく理解できているのか?
あるいは、被告側の状態を把握して判断を下せるのか大きな問題です。

この本では刑法39条や、医療観察法にも問題点を指摘しています。
司法と医療の連携はうまくいっていないようです。

この本では外国(特にイギリス)での触法精神障害者の取扱いについても
歴史をふまえて書かれており、日本での制度の立ち遅れが見せつけられます。

裁判員の一般市民の感覚で裁判がおこなわれることも必要です。
でも、マスコミなどによる報道の偏りに影響されやすくもなるわけで、
最近、心の病を風邪と同列にまで身近なものにして偏見をなくそうという流れと
凶悪犯罪と精神障害との関連をにおわせるような扱いの両面性が気にかかります。

精神鑑定についても触れられていました。
軽い犯罪の場合、国選弁護人がついたりすると精神鑑定のコストを考えて、
鑑定が行われなかったりするようです。
重い犯罪の場合は一つの事件で何度も鑑定して
それぞれの鑑定が食い違ったりするのに・・・。

そんなところから犯罪全体では精神障害者の犯行は少ないのに、
凶悪犯罪の犯人には精神障害者が多い・・・という統計が出てしまうのでしょうか?

話は変わって、この本で知った興味深い人物。
「石田 昇」
大学の精神科教授でありながら、のちに統合失調症に罹患し不幸な事件を起こしています。
もっと広く知られてもいい人物だと思いました。

精神科領域の医学は日々進歩しています。
病気の在り方も、変わってきています。
そして、法に対する考え方も変化します。
それに司法や医療のしくみが追い付いていけるか?
市民レベルで知識を共有しなければならないわけで、ハードルは高そうです。

この本は歴史から説き起こし、現在の精神科医療、医療観察法やその問題点まで
さらっと書かれており、読みやすい本でした。

裁判員に選ばれてしまった方はご一読を。


追記

当然、この本で精神障害者のすべてを知ることができるわけでもありませんし、
刑法についてもこれだけで分かるものではありません。

明日からボランティア再開。

今日はよく寝た。
この一週間、インフルエンザ騒ぎでひやひやしてたけれど、少し落ち着いてきた。

月曜からボランティア再開です。

地道にできることをやっていこう。無理なく、着実に・・・。

軽作業でボランティアとしての立場は微妙なものがあります。
作業を邪魔しちゃいけない。ゆえに会話も抑え気味に。
かといってコミニュケーションもとらなくてはいけない。

作業自体はまだ教えてもらわないとできないゆえに、頭を下げ下げ教わらないといけない。
スタッフにも気を使わないといけないし、自分で積極的に学ばねばならない。
かつ、足手まといにならないように気を使いつつ・・・。

 
 
考えていくと何もできなくなってしまうので、とにかく動かないと。
加減が難しいけれど、がんばります。