昨日、夜。シバさんからのメールで気づいてNHKスペシャルを見た。
がんの分子標的薬に遺伝子解析の結果を組み合わせて最適な薬を使うのに、
IBMのワトソンという人工知能システムを使うというお話。
個人の遺伝子レベルでの異常を薬物治療に活かそうという話。
がん細胞の遺伝子異常とあまたの論文との突き合わせで最適な薬を選択するってことを
ビッグデータの解析でやるわけなのだけれども、
これ、遺伝素因の関係する病気一般に使える手法なわけで。
ただ、がんの場合、研究の規模や数が多いということでアドバンテージが有るということもあり…。
まだまだこれからの分野だけど全遺伝子対応の薬物を揃えていくなんてことは…。
DNAシーケンサーが発達すればできるのかな?
個人対応の薬物合成装置みたいなやつ。
でも、まだ高すぎるね、価格。検査だけで100万とかかかっちゃうんじゃ手が出ない。
医療コンシェルジュの話も出てたっけな。
一発で治せない病気には必要なわけだけれど、
古典SFの「宇宙船ビーグル号の冒険」を思い出した。
専門家のタコツボ化した知識を組み合わせる主人公が活躍する話なんだけど、
たびたびこの本を思い出す。
この主人公の役割を現実世界では人工知能が担うわけで、
現実はSFの上を行き始めている。
そうすると、究極、人間の存在価値はどこにあるのかという話にまでいくのだけれども。
問題を解決して、それじゃあどうするの?
というか、何のために生きるの?というか。
そもそも人生に目的なんてあるの?
ということにもなってくる。
目的の解決はコンシェルジュなり人工知能なりがやってしまう。
目的の次は何なのか?
究極に求めているものは何なのか?
ということで哲学や宗教の世界に行ってしまうのか?
それすら人工知能が…ということになったら?
さあ、何が残る?なんで生きてるの?
人間は限りなく、物質の一つに近いものになってしまうのか?
個人の体験というものはどこまで意味のあるものなのか?
さて、わけがわからなくなってきたのでこのへんで。
洗濯機止まったし。
生活はノンストップだ。